40代で発症したクローン病患者が、完治を目指して、薬なしの闘病で経験したことを綴ります


by Cheesman
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退院へ

入院時のCRPは9.73で1週間後は8.41。若干落ちてきたものの、合併症で状態はむしろ悪くなっていました。

当時の日記によると、「仕事中にイボ痔がはぜた」とか「両ひざさらに痛く歩行困難」とあります。医学的にはイボ痔ではないと思います。ともあれ肛門周囲のできものが大きく腫れて、痛みのためにきちんと座れなかったのですが、仕事で無理して座っていたらそれがはぜて中から膿が出てしまったようです。これで痛みは少しだけ和らぎましたが、その後膿が出続けるので、女性用のナプキンが手放せなくなりました。(結婚していてよかった!心からそう思いました。)

「仕事中に」というのは、入院してはいたものの、年度末の仕事を休むわけにもいかず、病院から出勤していたわけです。ところが脚の腫れがひどくなってきたために仕事に支障をきたすようになりました。車椅子では車の運転もできないので、数日間は完全休養となりました。

入院2週間目のこと。週末には上司の退職祝賀会があり、それにはどうしても出席しなければならない状況。困り果てた私は薬を一切やめてしまいました。翌日には痛みに耐えて歩けるようになり自分でもびっくりしました。しかしCRPはまだ6.22でけっして低いといえる数字ではありません。主治医には薬をやめたことはまだ怖くて話していません。

そんなときに主治医からステロイドを薦められたわけです。悩みに悩んだあげく、ステロイドはおろかペンタサさえもやめたいと伝えました。さすがにすでにやめているとは言えなかったのです。意地悪な医者の話は枚挙に暇がないので、私も何と言われるかハラハラしましたが、主治医の先生は私の考え方を尊重して、とりあえず薬をやめてエレンタールだけで様子を見ることに同意してくれたのです。

薬をやめたのはもちろん安保徹先生の著書をいくつか読んでいたからで、ペンタサをやめると同時に爪もみも始めました。そして劇的に回復していき、週末の祝賀会には杖もなしで出席することができました。そして服薬中止から1週間後にはCRPが1.07まで下がったのです。栄養状態はけっしてよくなかったので、入院はそのまま続け、注腸検査で潰瘍が落ち着いてきたのを確認し退院となりました。2006年の3月下旬、入院から5週間後のことでした。

おぼれる者は何とやらで、私がやったのは爪もみだけではありません。その事は次回書こうかと思いますが、しかし回復の転機となったのは服薬の中止と爪もみ、この2つに違いありません。そして安保先生が繰り返し説いておられるように、白血球のバランスがよくなると同時に炎症反応が消えていったのです。たとえばリンパ球はCRPがひどい時には14.4%まで落ち込んでいましたが、退院1週間前には28%まで上昇していたのです。クローン病と自律神経の関係がよく分かるデータです。なのに主治医も主治医の上司もそのことには一切注目していないようで、白血球の数やバランスに関するコメントは入院中もその前後も全然聞くことがありませんでした。不思議です。
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by cheesman | 2007-07-06 06:04 | 入院治療から再燃まで

入院そして合併症の発症

CRPが9まで上がった入院前の最後の診察のときに、ついでに外科でお尻も診てもらいました。痔ではないかという痛みがあったからです。

外科医はやさしそうな先生でしたが、私の肛門に強引に指を突っ込んでグリグリ刺激したあげく、「これは痔というほどのものではありませんね。本当の痔なら痛くて触らせてさえくれませんよ。」とおっしゃいました。現実には無茶苦茶痛くてうめき声をあげていたのですが。

それ以来、お尻が痛くてまともに歩けなくなりました。肛門に変なできものができて、日ごとに大きくなり、そこが痛むのです。膿がたまって神経を刺激するのか、座ることさえできなくなりました。検査の物理的刺激がきっかけになって急速に悪化したとしか考えられません。

小腸バリウムと大腸ファイバー、それに痔の検査、さらにはペンタサとエレンタールでぼろぼろになった状態での入院となりました。2006年の2月中旬のことです。今でこそエレンタールは平気になりましたが、当時はエレンタールを少し口にしただけで下痢になるありさまだったのです。もちろん検査でのんだ下剤がきっかけだったのは言うまでもありません。(被害妄想に聞こえるかもしれませんが、検査さえしなければ、私はクローン病の疑いをかけられただけで、さっさと治ってしまったのではないかとさえ思います。今でこそ自分がクローン病だというのは自覚していますが、当時はそこまで冷静でなかったため、この心理状態が私のその後に大きく影響しました。そしてそれはかえって良かったと思っています。)

当初は2週間も絶食してエレンタールを飲めば緩解導入できるだろうという話でした。しかしその間にお尻の痛みはどんどんひどくなるし、脚が妙に腫れて立てなくなるしで、退院はいつのことやら、そんな雰囲気でした。(後にこの腫れが結節性紅斑というクローン病によくある合併症だというのを知りました。)車椅子を使わないではトイレにも行けなくなった時点で、事態を重く見た主治医がステロイドの使用を提案しました。

2週間も入院していると何もすることがないものだから、病床で本を読みまくっていた私は「やっぱりきたか」という思いでした。安保徹先生や西原克成先生の本で一般的な西洋医学による難病治療のたどる道を学んでいたからです。すなわち非ステロイド系消炎鎮痛剤(いわゆるエヌセイズ)に始まりステロイドを経て最後は手術に至るというルートです。そして一旦手術するとそこからまた症状が悪化してさらに治りにくくなるという底なしの穴へ!

こうなってくるといよいよ安保先生たちが提唱される自律神経免疫療法というのに賭けてみる価値が高いように思えてきます。というよりも手術だけはまっぴらごめんと思っていた私には、それしか残された手段がないように思われました。
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by cheesman | 2007-07-01 15:42 | 入院治療から再燃まで

白血球と常在菌

「病気を治す”薬”のやめ方」
これは「安心」(マキノ出版)の2007年7月号の付録です。つまり出たばかりの冊子です。

先日ご紹介した難病に関する西原先生の説は、日本の多くの医師に受け入れられているとは思えません。どちらかというと素人受けしているような気がします。でもそれは先生の説が間違っているということではなく、専門家たちがこれまで受けてきた医学教育のパラダイムから容易に抜け出すことができないからだと私は見ています。

面白いのは、注意深く読むと、西原克成先生の「究極の免疫力」でさりげなく書かれていることが、安保徹先生の自律神経免疫療法関連の一連の書物の中で大きく取り上げられているところです。一流の医師たちは、アプローチさえ異なれ、病に関して根本のところで共通の理解をしておられるのだなということを感じます。

さて、この冊子の11ページに安保先生がこんなことを書いておられます。
「交感神経が緊張すると、過剰にふえた顆粒球が体に無害な常在菌に反応し、正常な細胞を攻撃します。」
これもさらりとした文ですが、常在菌に反応して正常な細胞が攻撃されるということは、正常な細胞に巣くう常在菌がいることを示しています。このことは腸を冷やすことで、腸内細菌が体内に取り込まれ、それが体のあちこちで寄生して難病の原因となるのだという、西原先生の理論と合致しています。クローン病もその手の病気だということで、腸の細胞に寄生した腸内細菌(またはのどから侵入した好気性常在菌も?)に反応した顆粒球(という白血球)が、腸の組織を攻撃して破壊するために、次々と潰瘍が起こるというわけです。

(私のような医学に関する素人は知らなくて当然ですが、医学生たちは常在菌が体細胞に寄生するのが日常茶飯事だということを常識として知っているのでしょうか?もしそうならなおさら西原先生の著書を真剣に読んで欲しいものです。)

このように病気を理解すれば、治療の柱が2本見えてきます。(ほんとはまだありますが、ここでは単純化します。)
それは、常在菌の侵入を食い止めることと顆粒球の攻撃を和らげること、この2つです。
前者はお腹を冷やす「冷たいもの好き」の習慣を改め、鼻呼吸を徹底することで、後者は自律神経免疫療法等によって顆粒球の数を減らしてしまうことで達成されます。

この治療法についてはまた改めて書きますが、実際に私の治療についてもこれらが大きな柱になっています。ペンタサをやめて1年3ヶ月。死ぬまで飲み続けろと言われたこの薬と縁を切っても病気が重篤化しないという事実が、この理論を支持しているように思われます。
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by cheesman | 2007-06-07 06:26 | 書籍紹介

爪もみ

クローン病治療のために入院した際、暇ですからよく本を読みました。病気のことが気になって仕方ないので、やはり病気関連の本が多くなります。自分は動けないので妻が図書館から、これはと思ったものを片っ端から借りてきます。いろいろ読んだ中で個人的に大きな影響を受けた本をご紹介します。

今回はこれです。
「薬をやめると病気は治る」 安保徹 著  マキノ出版
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働き過ぎ、心の悩み、薬の長期使用の3大ストレスが自律神経のバランスを乱し、病気の引き金になるといいます。私の場合は働き過ぎと、仕事がらみの心の悩みが大きなストレスになって、病気の原因となったと考えていましたから、これらに対処しない限り治癒はありえないと思いました。そして実際にストレスをなくす努力をしました。しかしそれ以外に、薬そのものが病気の治癒を妨げているというのはショックでした。

薬をやめると治る病気の中にクローン病もリストアップされていて、ペンタサという主治医から処方された薬が悪いと書いてあります。ペンタサをまじめに飲み始めてから実際に病状が悪化し、ステロイドを勧められるに至ったという経緯もあって、私にとってはこの本に書いてあることを信じるのはそう難しいことではありませんでした。

この本の中では自律神経免疫療法が紹介されています。自分でできる簡単な方法として「爪もみ」の説明もあります。注意したいのは自律神経免疫療法と薬をやめることがセットでなりたっているということで、ペンタサをやめない限り爪もみの効果は期待できないといいます。

ですから私はクローン病の症状に加え、合併症の結節性紅斑と痔がひどく、歩けなくなるまで悪化した段階で、薬を一切やめて爪もみを始めました。そしてその時から快方に向かい無事退院までこぎつけたのです。入院してから最悪の状態に至るまでが2週間、薬をやめてから退院するまでが3週間。トータルで5週間の入院でした。

ネット検索していて、クローン病の患者さんたちが爪もみについて情報交換しているのを見つけたことがあります。興味を持って読みましたが、そのときは誰も「薬をやめて」爪もみをしている人がいなかったため、「爪もみってほんとに効くのだろうか?」という感じで結論が出ないまま終わっているのでした。その意味では私は1つの人体実験をしたことになります。薬をやめた場合、絶対効くとはいいませんが、私のように効く場合もあることは体験上はっきりしました。

薬をやめるべきベストのタイミングは個人差があるでしょうから、主治医と相談した上で1つのオプションとして試してみたらよいと思います。
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by cheesman | 2007-05-30 06:18 | 書籍紹介