40代で発症したクローン病患者が、完治を目指して、薬なしの闘病で経験したことを綴ります


by Cheesman
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

タグ:自律神経免疫療法 ( 10 ) タグの人気記事

自律神経免疫療法の誕生

「病気が治る人の免疫の法則」 福田稔著 WAVE出版

e0122528_1265517.jpg


今年の9月に出版されたこの本は、福田-安保理論の福田先生の自伝的な読み物です。自律神経免疫療法がいかにして生まれたのかを知ることができますし、その背後で日本の医学界にどんな動きがあったのかを垣間見ることもできて、ますます病気を治せない日本の医療の限界と矛盾を思い知らされます。

私が今、裏主治医の先生から受けている「つむじ治療」は、もしも福田先生が自殺しておられたら、世に出なかった治療法ですし、せっかく芽生えた自律神経免疫療法そのものも、本家が亡くなってしまったら、数多くの「エビデンス」を蓄積する前に葬り去られる恐れもあったわけで、福田先生の信念・熱意と病からの生還に、その恩恵を受けている者として、ただただ感謝するばかりです。


その福田先生が前書きの中でこんなことを書いておられます。

「それでも、落ちるところまで落ち、すべての欲も望みすらも捨てたときに、フッと楽になり、初めていまあることに感謝する気持ちが芽生えた。そこから、少しずつ回復の糸口をつかんでいった。底なし沼の底からでもはねかえるボールのように、免疫は私を健康にしてくれたのである。」

この境地はパーキンソン・ホットラインの森田さんと同じもののような気がします。何か難しそうですが、体験した人にしか分からないものでしょうか?


そういう難しい話は抜きにして、具体的な「毒出し」法も紹介されています。
食事に関しては、1.玄米を食べる、2.旬のものを食べる、3.小食に徹するの3点。
生活習慣に関しては1.汗をかくまで入浴、2.シルク製品を身につける、3.湯たんぽ、4.散歩、5.掃除だそうです。

もちろん「爪もみ」や「つむじ押し」のやり方も紹介されています。

とにかく読みやすいので、小難しい本は苦手という人にもお薦めです。
[PR]
by cheesman | 2007-12-24 12:05 | 書籍紹介 | Comments(0)

エビデンス

患者会に出席しても、最新の治療法のみに話題が集中し、代替医療に目が向いていないと感じます。ツボの刺激など、自律神経免疫療法に通じることをしておられる人も知っているので、どうしてもっと話題にしないのかと不思議でした。

理由はエビデンスにありました。統計的に有効であると判断されなければ、公的な場での無責任な発言と捉えられかねず、恐くて話せないというのが実情と理解しました。このブログのような患者個人のよた話ならまだしも、患者会のような影響力のある団体がエビデンスのない治療法についてあたかも効果があるかのように宣伝はできないということのようです。

この件に関して日本自律神経免疫療法研究会に問い合わせてもみたのですが、クローン病に対して有効であるというエビデンスが得られるためには、やはり統計的に有意な差が出ないといけないとのことでした。ということは、たくさんの患者を使って比較試験をしないといけないということになります。この治療を受けているクローン病患者が全国にどれだけいるのか知りませんが、それほど多くないことは容易に想像できます。これではいつエビデンスが得られるのか分かりません。

だからこそ、こういったブログのような形でしか、口コミでしか、その効果を訴えることができないのでしょう。


以前スーパーオータカでクローン病を克服した人がいるらしい情報をつかんだときも、メーカーとしては法に触れるので、「これでクローン病が治る」といった宣伝はできないと言われました。確かにたった1名、あるいは数名では、誰にでも効くと薦めることができないのはわかります。それならそれで、「これで治った」と思う方がインターネットなどを通じで情報発信をしてくれたらありがたいと思うのですが・・・。
[PR]
by cheesman | 2007-11-29 06:05 | 治療 | Comments(0)

クローン病は完治する

こんなサイトを見つけました。
パーキンソン・ホットライン

もちろんパーキンソン病の方のためのサイトなのですが、サイト解説者の森田さんの履歴に注目です。つまりクローン病を克服された方のようなのです。

「今では、自覚症状もなく、自身で心身をコントロールし、健康的な毎日を送っており、服用している薬も一切ありません。」

薬以外に自分でできることに取り組んで克服されたそうです。私も自分でできることにいろいろ取り組んでいます。食事、爪もみ、鼻呼吸、体を温めること等等。森田さんが実際にどうやって治ったのかは知りません。知りたいですが、今はまだ情報がありません。でも、あまり特殊なことではなく、私が現在取り組んでいるようなことではないかと想像しています。



さて、こういうことを書くと、次のような反応がかえってくることが予想されます。

「それって、完治じゃなくて、長い緩解というだけじゃないの?クローン病は治らない病気なんだから、治ること自体おかしいでしょ?そもそもが誤診で、最初からクローン病ではなかったんじゃないの?」

私もクローン病と診断された時は誤診であることを願いました。しかし2度も再燃を経験すると、そういう期待感は失せてしまいます。だからといって治してはいけない病気だなどと誰も言っているわけではありません。現代医学では治す方法がまだ見つかっていないだけであって、将来いい薬が見つかって完治するようになるのかもしれないし、今現在だって代替医療で治す道があるのかもしれません。私は後者に賭けています。

ただの緩解という見方については、それもあり得るでしょうが、薬なしで死ぬまで緩解を保てるのなら、実質は完治したのと同じであって、医学上の定義はどうでも良いことになりませんか?

森田さんはすでに難病申請を取りやめておられます。私はまだそこまで行っていませんが、月に1回血液検査をするだけで何も薬を出していただいていない現状を考えれば、難病申請しようがしまいが治療費で国にお世話になる分は全然変わらないことになります。彼と異なるのはまだ若干の自覚症状があることです。

もう少し意志を強くもって、毎日の生活を厳格にできれば完治も遠くないと思うのですが・・・。前にも書きましたが、強い克己心をもって節制できる一流スポーツマンを心から尊敬します。

追記:森田さんは難しく考えることをやめた時から回復し始めたと書いておられます。私も同様に心に余裕をもちつつ節制できたらなぁと思っています。節制が強いストレスになってしまうようでは逆効果ですからね。
[PR]
by cheesman | 2007-10-27 14:57 | 治療 | Comments(2)
統合医療の病院を見つけたきっかけは、自律神経免疫療法をやってくれる病院のリストを入手したことでした。この療法については本家のこのサイトをご覧下さい。

ですから私が昨年の夏に再燃でどうしようもなくなって受診した時に期待したのは、当然のことながら、自律神経免疫療法による治療でした。

爪もみをやっても全然よくなる気配がなかったものだから、自分のやり方に自信が持てなくなったことと、本当の治療の方が絶対に効果があると考えたことがそもそもの動機です。

さて、そこで受けた治療というのは、やはり本で学んで知っていたことそのままでした。

太めの注射針を手足の爪の付け根の両側に次々と刺していくのです。もちろん痛かったですが、ほとんど出血はありませんでした。交感神経が極度に緊張していると血行が悪くなるからだそうです。

意外だったのは、次は2週間後と言われたことでした。そんなに間隔をあけて効果があるのか疑問でしたが、自分で爪もみをするのは構わないとのことでしたので、売店でハリボーイⅡを購入して帰宅しました。(薬指にも針を刺したことも意外でしたが、6/1のハリボーイのところでも書いた通り、かつて本などで紹介されていたのと異なり、最近では薬指も刺激した方が効果が上がることが分かってきたようです。)

初診からしばらくはこの方式でやっていただきましたが、そのうち先生が新しいやり方を学んでこられたとのことで、「つむじ治療」というのに切り替わりました。(最初は「つむじ風」と呼ばれていたような気がします。)これは爪の付け根ではなく、頭や顔の各所にボールペンの先のようなもので強く刺激していく方法です。針は使いませんが、初めての時は、この方が痛いと感じたほどです。

この治療、最初は2週間ごとに、やがて診察の間隔があいてきたので、3週間おき、4週間おきと変わってはきたものの、診察のたびに必ずやっていただく、私の治療の中でも中心に位置する大事な治療です。間隔がどんどん長くなってきていますから、ハリボーイによる爪もみも毎日欠かさないよう気をつけています。
[PR]
by cheesman | 2007-07-27 05:46 | 再燃を克服する | Comments(0)

統合医療へ

2006年7月末です。

前回の入院時に爪もみを紹介した冊子のコピーを知人からいただいており、その中に自律神経免疫療法をやってくれる病院のリストも入っていたのですが、自律神経免疫療法の簡略版ともいうべき爪もみだけでよくなってしまったので、そのことは忘れていました。

しかし薬をやめて、爪もみを再開してまじめにやってもどんどん体調が悪くなっていき、もはや自分だけでできることがなくなって追いつめられたときに、その病院リストの中に近所の病院が入っていたことを思い出したのでした。

歩くのもままならない状態でしたが、何とかアパートの階段を時間をかけて降りて、妻の運転する車でその病院に向かいました。近所と言っても車で5分以上かかりますし、当時の私の足では1時間以上かかったことでしょう。

そこで初めて本当の自律神経免疫療法を体験させていただきました。注射針の先で手足の指の爪の付け根を2ヶ所ずつ刺していきます。当然痛いですが、あまり血は出ません。血行が悪いからだそうです。自分で爪をもむよりも格段に痛いので、これなら治るんじゃないかという期待を持つことができました。

この先生が今の裏主治医です。訳あって名前は明かせませんが、名医です。自律神経免疫療法以外にもいろんな治療法を使いますし、漢方にも詳しいようです。必要に応じて西洋医学の薬も処方してくださいます。ですからこの先生の治療法は代替医療というよりは統合医療と呼んだ方がぴったりくるように思えます。

最初の診察で言われたことは、病気の原因から絶つために口呼吸をなおしましょうということでした。西原先生の本で鼻呼吸の大切さは理解していましたし、自分では口呼吸の癖はないと思っていたので驚きでした。テニスをハードにやっていましたから、そういう時には口で呼吸しますが、その癖が寝ているときに出るのですね。自覚していませんでしたが、私に口呼吸の癖があることを見抜かれました。

もちろん反対する理屈はありません。てっきり西原先生が開発されたノーズリフトだとかマウスピースだとか、そんなものを薦められるのかなと一瞬期待しましたが、先生のお薦めはもっとシンプルでした。マキノ出版の「安心」2006年8月号が出たばかりでしたので、それを手渡され、「あいうべ」のページを見せられました。山口市にある山口病院の今井先生の記事です。ここに書いてあるように「あいうべ」の運動を1日に30回やってみて下さいとのことでした。

西原先生の理論は正しいのだが、ガムをかんだりという運動だけでは口呼吸が治らない人がいる。その理由は舌筋や口輪筋が弱っているせいだ。これらの筋肉をきたえれば自然と鼻呼吸ができるようになる。それにこの運動をやるのに費用はかからないのだから、マウスピースを買う前にだまされたと思って「あいうべ」をしばらく続けてみましょう、ということでした。

夜中に口呼吸になるのを防ぐために紙製の粘着テープを病院の売店で購入し、薬を何種類か処方してもらい、帰宅しました。もちろんそれらの薬の中にはペンタサのような消炎鎮痛剤は含まれていません。

激しい痛みとの戦いが急に楽になったわけではありません。しかし非常に明るく前向きな医師と出会えたことで希望の光が見えたような気がしました。それにどうしようもないと思っていたのに、自分が口呼吸をしていたということを教えられたことで、「これを直せば完治するんじゃないか」という期待感が得られたのは救いでした。
[PR]
by cheesman | 2007-07-13 06:49 | 再燃を克服する | Comments(0)

最初の再燃

2006年4月は退院して間もなく、歩いていても足元がおぼつかなく頼りない感じでした。寝てばかりいたので体力が落ちるのは仕方ないし、低栄養状態から完全に回復したわけではなかったので、気長にリハビリすることにしました。

体調は日に日に良くなっていき、入院中に買っておいたラーメン屋特集の冊子を持って、食べ歩きを始めました。油がよくないことは分かっていたので、食べ歩きと言っても週に1軒程度です。しかしこういう油断は食生活全般に現れるもの。食べられるうれしさから、徐々に食事制限が厳格さを失って行きました。あまり調子がよいので、完治してしまったのではないかと勘違いしていたというのもあります。(実際には肛門付近からの膿の排出が完全に止まったわけではなかったので、完治していないことは知っていたのですが、そう思い込みたかったのだと思います。)

5月になると体も動くようになってきたのでテニスも始めました。最初は壁打ちから。スタミナがついてきたらコートに出て。この頃便が少しゆるくなり始めて異変を感じましたが、下痢というほどではなかったので様子を見ることにしたのでした。

6月には自分よりも二回りも若い人たちと真剣にテニスをするようになっていました。しかし体調は万全ではなく下痢をすることが多くなってきました。当然食べ歩きのような馬鹿なことはすでに止めて、退院当初の厳格な食事制限に戻したものの、あまり効果はなかったようです。

7月には毎日のように下痢が続き、体調も悪く、もはやテニスができる状態ではなくなりました。このままではまた入院生活に戻ってしまうと考え、先手を打って経腸栄養のためのポンプのレンタルを病院に申し込みました。食事は1日1回軽くとるにとどめ、夜間にエレンタールを1800kcal分注入する毎日となりました。

6月までさぼっていた爪もみも再開したのですが、今回は効果がなかったようです。当時の日記に「痔の痛み、出血ともひどく耐え難し」と書いてあります。結節性紅斑も出て歩くのが困難になってきました。7月7日のCRPは3.24でしたが、中旬を過ぎると急速に悪化して行っているのが検査をしないでも分かるほどでした。

初めて経験する再燃です。この再燃を通して自分も晴れて一人前の(?)クローン病患者になったことを実感したのでした。

当然のことながら薬は一切飲んでいなかったし、爪もみも真面目にやるようになっていたので、これでも治らないとなると、もはやお手上げで絶望です。困り果てたときに頭に浮かんだのが「自律神経免疫療法」でした。
[PR]
by cheesman | 2007-07-10 18:54 | 入院治療から再燃まで | Comments(0)

退院へ

入院時のCRPは9.73で1週間後は8.41。若干落ちてきたものの、合併症で状態はむしろ悪くなっていました。

当時の日記によると、「仕事中にイボ痔がはぜた」とか「両ひざさらに痛く歩行困難」とあります。医学的にはイボ痔ではないと思います。ともあれ肛門周囲のできものが大きく腫れて、痛みのためにきちんと座れなかったのですが、仕事で無理して座っていたらそれがはぜて中から膿が出てしまったようです。これで痛みは少しだけ和らぎましたが、その後膿が出続けるので、女性用のナプキンが手放せなくなりました。(結婚していてよかった!心からそう思いました。)

「仕事中に」というのは、入院してはいたものの、年度末の仕事を休むわけにもいかず、病院から出勤していたわけです。ところが脚の腫れがひどくなってきたために仕事に支障をきたすようになりました。車椅子では車の運転もできないので、数日間は完全休養となりました。

入院2週間目のこと。週末には上司の退職祝賀会があり、それにはどうしても出席しなければならない状況。困り果てた私は薬を一切やめてしまいました。翌日には痛みに耐えて歩けるようになり自分でもびっくりしました。しかしCRPはまだ6.22でけっして低いといえる数字ではありません。主治医には薬をやめたことはまだ怖くて話していません。

そんなときに主治医からステロイドを薦められたわけです。悩みに悩んだあげく、ステロイドはおろかペンタサさえもやめたいと伝えました。さすがにすでにやめているとは言えなかったのです。意地悪な医者の話は枚挙に暇がないので、私も何と言われるかハラハラしましたが、主治医の先生は私の考え方を尊重して、とりあえず薬をやめてエレンタールだけで様子を見ることに同意してくれたのです。

薬をやめたのはもちろん安保徹先生の著書をいくつか読んでいたからで、ペンタサをやめると同時に爪もみも始めました。そして劇的に回復していき、週末の祝賀会には杖もなしで出席することができました。そして服薬中止から1週間後にはCRPが1.07まで下がったのです。栄養状態はけっしてよくなかったので、入院はそのまま続け、注腸検査で潰瘍が落ち着いてきたのを確認し退院となりました。2006年の3月下旬、入院から5週間後のことでした。

おぼれる者は何とやらで、私がやったのは爪もみだけではありません。その事は次回書こうかと思いますが、しかし回復の転機となったのは服薬の中止と爪もみ、この2つに違いありません。そして安保先生が繰り返し説いておられるように、白血球のバランスがよくなると同時に炎症反応が消えていったのです。たとえばリンパ球はCRPがひどい時には14.4%まで落ち込んでいましたが、退院1週間前には28%まで上昇していたのです。クローン病と自律神経の関係がよく分かるデータです。なのに主治医も主治医の上司もそのことには一切注目していないようで、白血球の数やバランスに関するコメントは入院中もその前後も全然聞くことがありませんでした。不思議です。
[PR]
by cheesman | 2007-07-06 06:04 | 入院治療から再燃まで | Comments(0)

入院そして合併症の発症

CRPが9まで上がった入院前の最後の診察のときに、ついでに外科でお尻も診てもらいました。痔ではないかという痛みがあったからです。

外科医はやさしそうな先生でしたが、私の肛門に強引に指を突っ込んでグリグリ刺激したあげく、「これは痔というほどのものではありませんね。本当の痔なら痛くて触らせてさえくれませんよ。」とおっしゃいました。現実には無茶苦茶痛くてうめき声をあげていたのですが。

それ以来、お尻が痛くてまともに歩けなくなりました。肛門に変なできものができて、日ごとに大きくなり、そこが痛むのです。膿がたまって神経を刺激するのか、座ることさえできなくなりました。検査の物理的刺激がきっかけになって急速に悪化したとしか考えられません。

小腸バリウムと大腸ファイバー、それに痔の検査、さらにはペンタサとエレンタールでぼろぼろになった状態での入院となりました。2006年の2月中旬のことです。今でこそエレンタールは平気になりましたが、当時はエレンタールを少し口にしただけで下痢になるありさまだったのです。もちろん検査でのんだ下剤がきっかけだったのは言うまでもありません。(被害妄想に聞こえるかもしれませんが、検査さえしなければ、私はクローン病の疑いをかけられただけで、さっさと治ってしまったのではないかとさえ思います。今でこそ自分がクローン病だというのは自覚していますが、当時はそこまで冷静でなかったため、この心理状態が私のその後に大きく影響しました。そしてそれはかえって良かったと思っています。)

当初は2週間も絶食してエレンタールを飲めば緩解導入できるだろうという話でした。しかしその間にお尻の痛みはどんどんひどくなるし、脚が妙に腫れて立てなくなるしで、退院はいつのことやら、そんな雰囲気でした。(後にこの腫れが結節性紅斑というクローン病によくある合併症だというのを知りました。)車椅子を使わないではトイレにも行けなくなった時点で、事態を重く見た主治医がステロイドの使用を提案しました。

2週間も入院していると何もすることがないものだから、病床で本を読みまくっていた私は「やっぱりきたか」という思いでした。安保徹先生や西原克成先生の本で一般的な西洋医学による難病治療のたどる道を学んでいたからです。すなわち非ステロイド系消炎鎮痛剤(いわゆるエヌセイズ)に始まりステロイドを経て最後は手術に至るというルートです。そして一旦手術するとそこからまた症状が悪化してさらに治りにくくなるという底なしの穴へ!

こうなってくるといよいよ安保先生たちが提唱される自律神経免疫療法というのに賭けてみる価値が高いように思えてきます。というよりも手術だけはまっぴらごめんと思っていた私には、それしか残された手段がないように思われました。
[PR]
by cheesman | 2007-07-01 15:42 | 入院治療から再燃まで | Comments(0)

白血球と常在菌

「病気を治す”薬”のやめ方」
これは「安心」(マキノ出版)の2007年7月号の付録です。つまり出たばかりの冊子です。

先日ご紹介した難病に関する西原先生の説は、日本の多くの医師に受け入れられているとは思えません。どちらかというと素人受けしているような気がします。でもそれは先生の説が間違っているということではなく、専門家たちがこれまで受けてきた医学教育のパラダイムから容易に抜け出すことができないからだと私は見ています。

面白いのは、注意深く読むと、西原克成先生の「究極の免疫力」でさりげなく書かれていることが、安保徹先生の自律神経免疫療法関連の一連の書物の中で大きく取り上げられているところです。一流の医師たちは、アプローチさえ異なれ、病に関して根本のところで共通の理解をしておられるのだなということを感じます。

さて、この冊子の11ページに安保先生がこんなことを書いておられます。
「交感神経が緊張すると、過剰にふえた顆粒球が体に無害な常在菌に反応し、正常な細胞を攻撃します。」
これもさらりとした文ですが、常在菌に反応して正常な細胞が攻撃されるということは、正常な細胞に巣くう常在菌がいることを示しています。このことは腸を冷やすことで、腸内細菌が体内に取り込まれ、それが体のあちこちで寄生して難病の原因となるのだという、西原先生の理論と合致しています。クローン病もその手の病気だということで、腸の細胞に寄生した腸内細菌(またはのどから侵入した好気性常在菌も?)に反応した顆粒球(という白血球)が、腸の組織を攻撃して破壊するために、次々と潰瘍が起こるというわけです。

(私のような医学に関する素人は知らなくて当然ですが、医学生たちは常在菌が体細胞に寄生するのが日常茶飯事だということを常識として知っているのでしょうか?もしそうならなおさら西原先生の著書を真剣に読んで欲しいものです。)

このように病気を理解すれば、治療の柱が2本見えてきます。(ほんとはまだありますが、ここでは単純化します。)
それは、常在菌の侵入を食い止めることと顆粒球の攻撃を和らげること、この2つです。
前者はお腹を冷やす「冷たいもの好き」の習慣を改め、鼻呼吸を徹底することで、後者は自律神経免疫療法等によって顆粒球の数を減らしてしまうことで達成されます。

この治療法についてはまた改めて書きますが、実際に私の治療についてもこれらが大きな柱になっています。ペンタサをやめて1年3ヶ月。死ぬまで飲み続けろと言われたこの薬と縁を切っても病気が重篤化しないという事実が、この理論を支持しているように思われます。
[PR]
by cheesman | 2007-06-07 06:26 | 書籍紹介 | Comments(0)

爪もみ

クローン病治療のために入院した際、暇ですからよく本を読みました。病気のことが気になって仕方ないので、やはり病気関連の本が多くなります。自分は動けないので妻が図書館から、これはと思ったものを片っ端から借りてきます。いろいろ読んだ中で個人的に大きな影響を受けた本をご紹介します。

今回はこれです。
「薬をやめると病気は治る」 安保徹 著  マキノ出版
e0122528_90115.jpg

働き過ぎ、心の悩み、薬の長期使用の3大ストレスが自律神経のバランスを乱し、病気の引き金になるといいます。私の場合は働き過ぎと、仕事がらみの心の悩みが大きなストレスになって、病気の原因となったと考えていましたから、これらに対処しない限り治癒はありえないと思いました。そして実際にストレスをなくす努力をしました。しかしそれ以外に、薬そのものが病気の治癒を妨げているというのはショックでした。

薬をやめると治る病気の中にクローン病もリストアップされていて、ペンタサという主治医から処方された薬が悪いと書いてあります。ペンタサをまじめに飲み始めてから実際に病状が悪化し、ステロイドを勧められるに至ったという経緯もあって、私にとってはこの本に書いてあることを信じるのはそう難しいことではありませんでした。

この本の中では自律神経免疫療法が紹介されています。自分でできる簡単な方法として「爪もみ」の説明もあります。注意したいのは自律神経免疫療法と薬をやめることがセットでなりたっているということで、ペンタサをやめない限り爪もみの効果は期待できないといいます。

ですから私はクローン病の症状に加え、合併症の結節性紅斑と痔がひどく、歩けなくなるまで悪化した段階で、薬を一切やめて爪もみを始めました。そしてその時から快方に向かい無事退院までこぎつけたのです。入院してから最悪の状態に至るまでが2週間、薬をやめてから退院するまでが3週間。トータルで5週間の入院でした。

ネット検索していて、クローン病の患者さんたちが爪もみについて情報交換しているのを見つけたことがあります。興味を持って読みましたが、そのときは誰も「薬をやめて」爪もみをしている人がいなかったため、「爪もみってほんとに効くのだろうか?」という感じで結論が出ないまま終わっているのでした。その意味では私は1つの人体実験をしたことになります。薬をやめた場合、絶対効くとはいいませんが、私のように効く場合もあることは体験上はっきりしました。

薬をやめるべきベストのタイミングは個人差があるでしょうから、主治医と相談した上で1つのオプションとして試してみたらよいと思います。
[PR]
by cheesman | 2007-05-30 06:18 | 書籍紹介 | Comments(0)